母の死を振り返って④

バランスした心づくり

こんにちは、
さやはるvedaのさやかです。

私たち姉妹は、
それぞれが高校3年生・中学3年生の時に
母(当時47歳)を亡くしました。

前回に引き続き、
母を亡くした時のことを振り返り、
自分自身の体験や気づきを綴ります。

今回は、
母の死から4年目~5年目
(2005年9月~2007年3月)
までのこと。

悲しみの受容

母を失って4-5年目になると、
心の不安定さというのは
ほとんど無くなっていきました。

命日反応などで
心が苦しくなることはあるものの、
日常生活は落ち着いて過ごせるようになり、
自分でも悲しみが受容できている
と感じられるようになりました。

そう思えるようになったのは、
悲嘆や喪失についての見解を深め、
自分の心と正面から向き合い、
整理してきたからこそだったと思います。

最初の数年は本当に苦しく、
悲しみが癒えることなんてあり得ないと
思っていましたが、
少しずつ、様々な段階を経て、
受容することができていった。

受容しても大丈夫、
母はいつだって心の中にいると
思えるようになった。

受容とは悲しみが癒え、
その人のことを忘れてしまうことではなくて、
その人の新しい居場所が
自分の心の中にできることなんだ
と実感して、
とても穏やかに
母の死と向き合えるようになりました。

そして、
母の死のことも自分自身のことも
見つめられるようになるにつれ、
生きる上での自信がつき、
自己嫌悪に陥ることも減っていきました。

そうして悲しみの受容と共に、
自分の生きる軸が作られていく中で、
「死」の方により傾いていた視点が、
「生」の方に向くようになっていきました。

愛する人を失うということ

私は、母を失ってから、
死という対象喪失を経験した方々と
たくさんお話をする機会がありました。

その中で、
対象喪失から受ける影響、
心の動きや感じ方は、
本当に人それぞれだと感じました。

モーニングワークの考え方も、
人によって順序が変わったり、
ある段階までいっても戻ってしまったり、
その変化がゆっくりだったりと、
個人差があるのが当たり前なんだと
実感しました。

私自身においても、
順序通りに心理変化が起きたわけでは
ありません。

人によって悲しみ方は違って当たり前。

ただ、愛する人を失うということは
言葉では言い表せないほど
苦しく辛いことで、
心を整理していくことは
容易なことではありません。

近親者の死という対象喪失は、
誰しもに起こりえることです。

それが現実となってしまった場合、
自分の気持ちに嘘をつかず、
心と向き合い、
悲しみや苦しみを感じ切ることが、
何より大事なことだと思います。

死別の悲しみは乗り越えられるのか

どの状態が乗り越えたと言えるのか。
それは人によって捉え方が異なるので、
様々だと思います。

ただ、
死別の悲しみと向き合う中で、
必ず傷は癒されていきます。

それは、
悲しい気持ちや思い出を忘れ去って、
考えなくなってしまうことではなく、
「心の中に、亡き人の居場所ができる」
ということ。

大切な人はいつでも心の中にいて、
話をしたい時、思い出したい時に、
呼び出せる。

もう一度会いたいという気持ちを
完全になくすことは難しいし、
なくす必要もないと思います。

心の中に大切な人の居場所を作り、
それを支えにしながら、前に進み、
残りの人生を歩んでいく。

それが、
悲しみを乗り越えることに
つながるのではないかと
私は思います。

私の考える人生の意味

生きること、死ぬことのみならず、
人生において起こること全てに
意味があると思います。

例え死んだら全て消えて無くなってしまう
世の中だったとしても、
全てに意味を見出して生きた方が
楽しい。

死ぬことの意味は、
生きることを引き立たせるため。
いつまでも生き続けられるとしたら、
生きていることありがたみが分からなくなり、
一生懸命生きれなくなってしまうから。

限られた時間の中で自分の花を咲かせ散る、
それが人生の醍醐味なんだろうと思います。


(以上、2007年に書いた卒論より引用)

まとめ

今まで4回に分けて書いてきた
私の経験や感覚、考え方が、
全ての人に受け入れられるとも、
当てはまるとも思いせん。

そして書いてきたことは、
ほんの一部の経験にしか過ぎません。
毎日ここには書ききれない程の
細かい感情や想いと向き合ってきました。

私自身が、
母の死を通して様々な情緒体験をし、
苦しみ、それを乗り越えた1人として、
今悲しみの渦中にいる方に、
何か届けられるものがあればと
経験や想いを書きました。

少しでも参考になることがあれば、
嬉しいです。

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

悲しい想いをされている方へ、
少しでも生きる光になりますように。

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