母の死を振り返って③

バランスした心づくり

こんにちは、
さやはるvedaのさやかです。

私たち姉妹は、
それぞれが高校3年生・中学3年生の時に
母(当時47歳)を亡くしました。

前回に引き続き、
母を亡くした時のことを振り返り、
自分自身の体験や気づきを綴ります。

今回は、
母の死から3年目
(2004年9月~2005年の9月) のこと。

変化と葛藤

母を亡くして2年半が経った頃、
私は大学でメンタルへルス研究室に所属し、
死別の心について勉強することにしました。

短い間に様々な感情を経験し、
自分自身が一体どのような状況にあるのか
分からなくなっていたため、
心の整理をしたいと考えたのがきっかけ。

母の死後3年目は、
自分の心を見つめ直すと同時に、
新しく出てくる感情と
葛藤した時期でもありました。

受容への道のり

母を亡くして最初の2年間は、
様々な心理状態を経験し、
悩み苦しんだ時期でした。

そんな癒えることがないと思えた悲しみも
3年目に入るとだいぶ落ち着いてきました。

母の死を完全に受け止められたわけではないし、
悲しくて押しつぶされそうな時もありました。

また、時間の経過と共に、
母との思い出が遠いものになっていくように
感じることからの不安や焦りなど、
受容までのステップを踏んでいるからこその
辛さもありました。


それでも、
自分の気持ちを受け入れられるようになり、
母がずっと見守ってくれているということも
信じられるようになっていた。


更に、
大学で死別の心についての勉強を始め、
「対象喪失」について学んだことも、
受容の段階を踏むのに大切なステップになりました。

母の死における自分の心の状態を
分かりやすく整理していくことができたお陰で、
気持ちがとても楽になり、
楽しいと思って過ごせる時間が増え、
パニック現象も減りました。

完全にではないけれど、
自分の心が受容の段階を迎えつつあると
感じられるようになっていきました。

突然のフラッシュバック

順調に母の死の受容に向けて
心の状態が進んでいるように
感じていましたが、
母の死から3年が経とうとしていた夏、
シルクロードに旅に行った時に、
突然のフラッシュバックに襲われ、
動けなくなりました。

とある砂漠の美術館の
美人ミイラを目にした瞬間。

母と過ごした様々な日々の記憶が
一気に頭の中に蘇ってきて、
心が苦しくて、涙が止まらず、
立っていられなくなりました。

半年振りの強いフラッシュバックは、
悲しみが癒えてきていると感じていた私にとって
とてもショックな出来事でした。


自分の心がまるっきり
ふりだしに戻ってしてしまったように感じて、
私は半年間現実逃避をしていただけなのでは
という疑問さえ浮かんできた。

このことをきっかけに、
私はもっと深く母の死について、
自分の心について向き合う時間を作ろうと
考えるようになりました。

更なる心の整理

その後、私は同じ研究室で、
「悲嘆」について勉強を始めました。

死別に伴う反応である悲嘆は、
様々な角度や種類から分類でき、
たくさんの研究がなされている
ということも知りました。

自分自身の経験に留まらず、
家族との死別という枠組みで、
死別の悲しみを勉強できたことで、
死による悲しみや苦しみを
客観的に見ることも出来ました。

そこでの学びから、
喪失による悲しみは繰り返すものである、
ということを知りました。

受容したと思えた悲しみが
戻ってくることは多々あること。


それを知れただけでも、
悲しむという事に対して、
悲観的な感情を持たずに
いられるようになりました。

心の支え

母を亡くしてから、
人に心を閉ざしがちだった私も、
大学生活を通して
多くの友人達と出会いました。

母の喪失による悲しみで
苦しんでいることを知ると、
生きる意味を伝える本を紹介してくれたり、
心を癒す音楽を教えてくれたり。

スポーツチームに所属したので、
そこでの仲間の支えも大きかった。
姉の様に慕うようになる人との出会いもあり、
人間の愛情や安心感、
思いやりを思い出させてもらったり。

母を亡くした心の穴を、
少しずつ周りの愛情で癒してもらえたこと。
これも死を受容していく中で
とても大切な過程でした。


そんなかけがえのない存在との出会い、
支えてくれた愛情や優しさには
感謝しかありません。

人は人に傷つけられることもあるけど、
人によってしか癒されない
んだと
身をもって経験した時期でもありました。

(以上、2007年に書いた卒論より引用)

まとめ

母を亡くして3年目の1年間は、
1、2年目とは違う、
ステップアップした段階での
悲しみと向き合う時間だったと感じます。

悲しむ全ての時間は、
母の死を受容するために用意された
必要な時間と理解し、
受容を焦らなくなったことも
大きな変化でした。

愛する人を失うことで受ける心の影響は、
人によって様々で複雑です。

自分だけで苦しむより、
学ぶことで自分の心を整理することは、
受容までの道のりにおいて
とても有効だと感じました。

私が当時読んだ文献をまとめていますので、
ぜひ参考にしてみて下さい

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

悲しい想いをされている方へ、
少しでも生きる光になりますように。

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