マインドフルネスを探ろう~後編

-ヨガ

日本では梅雨シーズン真っただ中でしょうか。
2020年後半スタートをいかがお過ごしですか。

今回は、前回に引き続き、
マインドフルネスのお話をお届けしたいと思います。

後編は、
過去や未来といった時間を意識することと、
現在を生きるマインドフルネのバランスについて。

未来に意識がある以上、満たされない

瞬間瞬間を楽しむって、
なんだか人生を適当に生きている様に聞こえる、
そう思いますか?

私がマインドフルという言葉を始めて知ったのは、
“ストレスレスな家事“と言った様な趣旨の雑誌で、
家事に集中することでマインドフルに生きる
女性たちの特集を読んだことでした。

そこで取り上げられていた女性たちは、

野菜を切ることにひたすら集中するとか、
鍋で沸騰したお湯の水疱を見つめるだとか、
お皿洗いの水の心地を楽しむだとか、

そんなことを通して今に集中することで、
家事をストレス解消時間に
変えていると話していました。


これを読んだ時、正直、

”え…そんな単純作業を丁寧やるなんて私には無理。“

”刺激レスで全然面白そうじゃない“

”濃い人生を生きたいのに、
そんなつまらないことに時間を割きたくない“

そんな風に感じていました。


私は目標を立てて、
そこに向かって頑張ることに燃えるタイプで、
人生も大目標を立ててステップを組んで、
目標達成のために必死に歩んできました。

だから瞬間瞬間を楽しむだとか、
つまらないことでも目の前のことを
丁寧に集中してやるという意味が
よく分からなかった。


でも、
目標達成のために生きるという
以前の私の生き方って、
今ここに意識はありません。

未来に心がいっていて、
身体は今を生きている状態なので、
心と身体がバラバラで苦しいし、
いつまでも満たされることがない。


マインドフルネス、
今ここを生きるという言葉が腑に落ちていくと、
つまらなそうに見えていたこと対しても、
丁寧に取り組むことの意味が分かってきます。

心を”ここ“に置く練習をしていくと、
心と身体が一体化して、
瞬間瞬間に深く満たされ、
結果的に濃い時間を過ごすことに繋がる。

身体はこの瞬間しか生きられないわけだから、
意識を今ここに持ってくることで、
ようやく満たされるようになる
のです。

どんな行動においても、
心(意識)とそれを行っている身体を統一すること。

それには、
心に執着がなく軽やかで、
かつ単発的に瞬間瞬間で集中できる集中力

この両方を持ち合わせることが必要です。

何時も執着しない姿勢

この執着しない姿勢というのは、
日々のことのみならず、
生きること全般において欠かせないモノです。

こんな自分でありたい、
こんな未来に向かいたい、
私はこれが心地よい、
これは私が大事にしたいこと。

こういった目標や自分軸をクリアにすることは、
人生の密度を上げていくために欠かせません。


でも、
これが執着に変わった時点で、
エゴが強まり、人生を迷走させ、
自分を苦しめることに変わってしまいます。

自分で心地よい方を選択をする意識を持ちながら、
でも瞬間瞬間に執着をしない意識。



例えばプライドを持ったら、
プライドが折れた時に落ち込みます。

それと同じように、
自分を満たす意識は大事だけれど、
そこに執着してしまうと、
自分を満たせない状況に置かれたときに
折れてしまう。

何かを握りしめた時点で、
それを失う時に必ずバランスを崩します。


自分の軸をクリアにして、
ちゃんと道筋を立てつつも執着を持たない、
このどちらにも偏らないバランスが、
とても難しいですが重要です。

ヨガ哲学での心の仕組み

ヨガ哲学では、
執着についてこう説明されています。

エゴという意識が、
好き嫌い(ラーガ/ドベーシャ)の判断を作動させ、
その好き嫌いの意識から、
感情が生まれて執着に繋がっていく。

執着しているということは、
心が揺れ動いている状態となり、
それが過去未来という時間の概念を生む。

だからこそ、
今に集中することで、
執着を手放して、
感情や好き嫌いに囚われなくなり、
エゴが緩んでいくということになります。

逆にエゴや執着を手放していくと、
今に集中できるようになるとも言えます。

どちらを先にやっていくのがいいのかは、
その人がどちらに偏っているのかによって、
変わってくるのだと思います。


私は今に集中できない程エゴが強かったので、
今に集中する感覚を模索しながらも、
エゴや執着を先に手放していく中で、
今に集中できるようになってきた。

そうして今に集中できるようになってくると、
エゴや執着も緩みやすくなって、
好循環が起きていきます。

この心の仕組みを腑に落としていくこと、
日常生活での実践で練習を重ねていくことで、
マインドフルに満たされる状態が
実現していくのです。

おわりに

タッチフットボールチームで活動していた時、
“与えられた環境でベストを尽くせ”、
という言葉をよく監督からもらいました。

当時は、
苦しい状況下でも、納得のいかない状況下でも、
その状況に耐えて努力を続ければ、
必ず結果はついてくると理解していました。


でも今、ヨガ哲学や
マインドフルネスの学びを踏まえて考えてみると、

どんな状況だったとしても
折れないレジリエンスを持ちなさい、

環境によって、
良い悪い、好き嫌いを判断せず、
自分の好みに偏った環境に執着をせず、
バランスの取れたマインドで、
やるべきことをただ本気でやり続けなさい、

という風にも捉えられます。

やるべきことにこだわっても、
好き嫌いにはとらわれない、
そんな意味合いもあるのかなと思いました。


一流の人が発する言葉の裏には、
そこに至るまでの長い道のりや
様々な経験値が存在しています。

そうした言葉を表面的な理解で終わらせずに、
本当にその言葉の指し示す本質を
探り続ける姿勢を持っていたいなと思います。

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

みなさんが、
心から自分を大好きになって、
ナチュラルで幸せな毎日を過ごせますように。

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